「はたらけど はたらけど猶(なお) わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る」とは石川啄木の『一握の砂』の名歌ですが、手をじっと見つめたところで労働から抜けだすことはできません。
なぜなら、ほとんどの人が労働収入(タイムワーク)をしているから。
会社員であろうが事業主であろうが、ほとんどの人が労働収入をしています。アルバイトやパートと同じ。
時給が高ければある程度は能力給で稼げますが、例えば時給5,000円だったとしても、9時間労働で20日勤務だと90万円にしかなりません。
5,000円×9時間×20日=90万円
これってスゴク衝撃的ですよね。
時給5,000円って結構な時給ですが、それでも月収100万円にもならないんです。(参考までに一般的な弁護士の相談料が1時間5,000円オーバーぐらいです。)
そこで、多くの人はもっと働く時間を増やそうとしますが、収入のMAXは決まってきます。なぜなら1日は24時間だから。
能力値を上げて時給を上げるといった考え方もありますが、体力系の仕事をされている場合は、今の体力が永遠に続くと思わない方が良いです。
人間の体力のMAXは30を超えると落ちてきます。私も体力がだいぶ落ちてきましたし、頭も薄くなってきました(涙)
つまり、体力系の仕事をしている限り30を超えると能力値が下がり、時給は下がっていくということ。
会社員の場合は上位ポストにつけていれば、それなりに収入は増えていくかと思いますが、どこかで必ず頭打ち。
そして、能力値が低ければバッサリとリストラされるわけです。
そんな状態で外に出されても能力(体力)低下している状態なので5000円の時給にありつけるのはハッキリいって至難の業です。
何が言いたいかというと、労働収入にたよっているだけでは、月収100万円も厳しいし、ゆとりある生活も送れないということ。
やるべきことは、もうわかっているかと思います。
いくつかの収入源を持つこと。
そして、できれば労働収入ではない収入源…つまり権利収入を持つことが必用不可欠です。
権利収入というと、なんだか怪しいと思われるかもしれないですが、手っ取り早い方法としては株の配当金です。
ただ残念な話で、食べていくだけの配当金をもらうためにはソコソコのお金が必要です。
じゃあ、少ないお金で時間労働から脱却するには…コレしかありません!
自分のビジネスを持つということ。
もう少し言うならば、勝手に稼いでくれる権利収入的な仕組みを持てればさらに良いです。
世の中の全ての資産家が自分のビジネスを持っています。
しかし、ビジネスの質を間違えると、余暇時間の無い社長生活が待っているので注意が必要です。飲食やっていたときにコレはマジで思いました。
まずは4種類のビジネスモデルを理解しましょう。
4つのビジネスモデルを理解する
ビジネスは大きく4種類に分類できます。
- プル型
- プッシュ型
- フロー型
- ストック型
この4種類のビジネスを知っているかどうかで、労働時間や収入が大きく変わってきます。
それぞれ簡単に説明をしていきます。
プル(PULL)型
店を構えてお客さんが来店してくるのを待つビジネスモデル。
ほとんどのビジネスがこのプル型と言えます。
飲食店、スーパー、パン屋、美容院、映画館…店舗型のビジネスはプル型と考えていいです。
WEB上の店舗と言えるブログやホームページもまたプル型です。
プッシュ(PUSH)型
プル型とは異なりお客さんの元に販売しに行くのがプッシュ型です。
お客さんが来店してくるのを待つのではなく、販売者側の都合で販売することが出来ます。
新聞の折り込みチラシ、訪問販売、テレビのダイレクトショッピング、メールマガジン、LINEなど。
公式LINEが無料で始めれるようになったおかげで、簡単にプッシュ型を組み入れることが出来るようになりました!
フロー(FLOW)型
フロー型の特徴としては、毎回毎回と商品を販売していくビジネスです。
飲食店、スーパー、パン屋、美容院、映画館… ほとんどのビジネスがフロー型です。
お客さんに何度も何度も商品を販売しなければ利益が出ないビジネスですが、額の大きい商品を販売することでサクッと利益を上げることもできます。
不動産売買や自動車の販売などですね。
ストック(STOCK)型
一方でストック型のビジネスはコツコツと収益を上げていくビジネスモデルです。
スポーツジムなどの会員制ビジネス、賃貸不動産、保険屋、電気・水道などのインフラ系、携帯通信料、出版や音楽などの著作権ビジネスなど。
WEB系であれば、過去記事も収益を上げてくれるブログなどはストック型です。
メールマガジンやLINEなどの見込み客リストを集めるビジネスモデルもストック型と言えます。
プッシュ型+ストック型ビジネスを持つ
4種類のビジネスモデルを紹介しましたが、個人事業主や中小企業の社長さん、会社員の副業を含め、目指すべきビジネスモデルがあります。
それは間違いなくストック型+プッシュ型のビジネスモデルです。
最初からストック型+プッシュ型のビジネスを作るのは難しいかと思うので、順を追って移行していくと良いかと思いますし、フロー型でもメリットが多分にあるため、各々組み合わせていくと良いです。
手っ取り早いのは見込み客・顧客リストを収集していくメールマガジンやLINEなどを組み込むこと。
実際に私も移行した結果、WEBなどで仕組み化をしていけば、ある程度の自動化ができるので、ほぼニートな感じになれています。
少なからず作業はありますが、それでも一般的な労働とは程遠い感じ。
目標は完全なるニート…。
こういうことを言うと「ゴミ人間!」とか言われそうですが、目標は働かずして生きていくこと。
厳密に言うと、働かずして喰っていけるように稼いでくれる仕組みを作っていくことです。
ストック型ビジネスで余裕時間をつくる
まずはストック型ビジネスを構築していきましょう。
このブログの記事とかもその一つ。
記事はストックされていくので、ゆくゆくは自分の資産にもなります。
名刺交換とかしたときにも、このブログを読んでもらえばだいたいの私の考えも伝わるので、名刺交換の時間も節約できますし、ブランディングにもつながります。
この間の実質的な私の時間は記事を書いた過去の時間だけ…。
名刺交換はフロー型なので、なんどもなんども名刺交換時に自分の時間を使わなければなりません。
そして、そこで売り込みの営業などしたりするわけです。
その時間がたった5分とかであっても、10人で50分、100人で500分、1000人で5000分…約83時間を名刺からWEBサイトに誘導すれば節約することが出来るわけです。
しかも、しっかりと商品販売の流れを作っておけば、自分の代わりに勝手に営業して利益を上げてもくれます。
営業マン1人の人件費が30万円とすると、12カ月で360万円の節約…実際は24時間365日働いてくれるので、1000万円ぐらいの価値にはなるかなと。
24時間働いてくれても文句は言わないですし、労基に駆け込まれる心配もありません。
まとめ
天才詩人の石川啄木は「はたらけどはたらけど…」とは言いながら奔放な生活ぶりだったらしく、そして若くして亡くなりましたが、名作『一握の砂』をはじめ65作品を残しています。
著作権ビジネス…つまりはストック型ビジネスですね。
なんだかんだと生きていたのであれば、とんでもない額の権利収入を得ているはずだったわけです。
ストック型ビジネスのデメリットとして、収益化までに時間がかかるということがあります。最低でも3ヶ月は欲しいところ。
年収を上げるためにもストック型ビジネスへの舵取りをすると良いかと思います。
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